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ピロシキは今日も揚げられたのか?

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タイトル未定さん(3)

 「夢…夢?夢かぁ…えっと、なんの話しだっけ?」
ニパッとした顔で言う。唱唱は気楽なお笑い番組に出ている芸人よろしく、ズルッとソファの背もたれから体を落とす。思わずゲーム機が手から離れ腹の上へと落下する。
「そうですか…」
期待を裏切る答えに苦い顔をする。
「でもー夢って不思議だねっ。楽しい夢見たあとは、もう一回あの夢見たいー!ってなるのになかなか眠れないの。」
最後の一口を飲み込んで麻麻は言う。
「俺の夢はいつも誰かさんの時計の音で終わっちゃうけどな。」
皮肉を込めて言ったつもりが、彼女にそれを気にしている様子はなかった。
「二人分起こせるなんて便利な時計だね。」
のんきな答えにはあ、とため息をつく。
「俺が止めるまで鳴り止まないからな。」
ソファから立ちコーヒーを入れんとキッチンに向かう。
「現実とは何かって聞かれたら、俺は目覚ましの音だって答えるよ。」
そう言いながらインスタントコーヒーの瓶を開ける。
「たまにはゆっくり起きてみたいもんだよ。」
お湯を注ぐと部屋中にコーヒーの香りが広がった。リビングで着替えていた麻麻もその匂いに釣られたのかダイニングの入口から顔を出してきた。おそらく服を着ていないのであろう、肩が少し見えている。
「お兄ちゃん私の分もお願いね。」とだけ言うと再びリビングへ着替えに戻った。

唱唱ははいはい、と棚からきれいに洗ってあるカップを取り出した。
「少しぐらい話を聞いてくれよ…」
4へ
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